大平貴之氏講演「プラネタリウムをつくりました」を受講
埼玉県、鶴ヶ島市立中央図書館にて 10 月 3 日開催のイベント
「図書館まつり」のひとつとして大平貴之氏による講演
「プラネタリウムをつくりました」が行われました。
内容はメガスターシリーズの過去の公演の映像や資料を
プロジェクタから投影しながら、
詳細を大平貴之氏が説明していくといったものでした。
すでに、現在までのメガスターと大平貴之氏のおいたちは
テレビ・ラジオ・雑誌など、さまざまなメディアを通して
おこなわれてきたものですが、こうしてご本人から一般へ向けて
2 時間という時間をかけて丁寧な説明がおこなわれたのは
おそらくはじめての試みと思われます。
メガスター I で行われた大阪の商店街で行われた 4 分間の投影を
繰り返し上映することで、動員数 27,000 人を記録した移動公演
「ファンタジック・スタードーム」(の記録ビデオの上映や、
横浜ランドマークタワーでの投影「50 万年前の星空」の記録映像、
東急文化会館跡地でのメガスターIIフェニックスの鮮烈なデビュー、
日本科学未来館でのメガスターIIコスモスの常設などをふりかえりました。
その他、メガスターのアプリケーション利用の一例として
テレビ朝日のニュースステーションでのメガスターによる生放送での
天気予報や、ホテルでの宴会(参加 1,000 人ほど)などについても
ふれられていました。
また、今後のメガスターシリーズの構想についても語られ
現在制作中のメガスターII 4 号機タイタンはコスモス級の性能になると予想しているものの
投影する星の数はファニックスやミネルヴァよりになる可能性もあるとされていました。
完成予想は 2005 年 1 月中旬予定と考えているとのことなのでなっていて、初公演はその先になるようです。
月にちなんだ名称が使われるといわれる 5 号機については話しがありませんでした。
MEGASTAR-III や GIGASTAR などについても、話がありましたが……
昨年エイプリルフールで発表した記事については新聞社から問い合わせがあったそうです。
直径 1 km におよび超巨大ドームには都市があって、その中の世界しか知らずに一生を過ごす人もいるとかいないとか……という話しになると会場から笑い声がきこえてきました。
海上ドームの合成写真は、じつは初公開のもののようでした。
メガスターシリーズの方向性としてはグレードアップするばかりではなく、
機能限定やコストをさげた MEGATSTAR Jr(仮称)についても言及がありました。
小さくすることでイベントでの登場シーンが増えたり
家庭用メガスターまで実際の構想が行われているとのことです。
資料的なものとしては一例として、メガスター成功の要因として大平貴之氏は次の 5 点をあげていました。
・インターネットなどによる情報革命(収集と発進)
・多分やの基礎知識、体験(小学生の頃)
・周囲の理解と支援(両親、科学館、企業など)
・適度に満たされつつ不足もある環境
・作りたいという意欲
講演の最後には質疑応答の時間が設けられて、オーストラリアの砂漠では
銀河で人の影ができるということについてや、ロケットについて、
今後の新型機や、使用楽曲、特許に関してなど幅広く質問を受けていました。
なお、今回の講演と同タイトルの大平貴之氏の自伝的著書「プラネタリウムをつくりました」は
エクスナレッジより、定価 1,890 円にて発売中です。
メガスターIIまでの経緯と心の記録が綴られていて
プラネタリウム製作キットや、全国プラネタリウム連絡用資料などがついています。
ご興味のある方は、ぜひご一読をおすすめいたします。
【MEGASTAR-online】大平貴之講演のお知らせ
http://megastar-net.com/news/news040929.html
【MEGASTAR-online】MEGASTAR製作日誌(2004年10/3) 「講演」
http://megastar-net.com/mega_star/status/20040712/now1041003.html