ランキングにみる携帯向けサイトの繋がり

 携帯向けサイトを見ていると、ランキング参加サイトが
 パソコン向けサイトと比べると圧倒的に多いように最近感じています。
 パソコンサイトだと、繋がりとして、ウェブリングを用いている
 個人サイトを目にすることがありますけれど、ランキングはあまりみません。
 見かけるとしても、ネットアイドルなんかの投票だとかでしょうか。

 携帯サイトにランキング参加が多い理由としては
 Google のような協力な検索エンジン
 まだ存在していないということをしめしているかのように思います。
 実際的に、Crooz! が携帯版 Google 的なサイトといわれていて
 携帯利用者の話をきくと、使用しているという声をよくききます。


 ランキングというしくみが、携帯向けサイトにマッチしているのは
 システムとしても、概念としてもわかりやすいからなのではないかと考えています。
 世代的なものもあるかもしれません。


 携帯電話がパソコンよりも、よりパーソナルメディアである点も
 重要な要素をもっているようにも感じ取れます。 
 個人として利用するぶん、趣味趣向が強くなり
 なんでも検索できるサイトよりも、より趣味を絞り込めるものが
 好まれているのではないでしょうか。


 ランキングには総合型、複合型、単独型とあります。
 単独型が一番シンプルでわかりやすく、その数も非常に多いです。
 いわゆるウェブ同盟的な役割としても単独型は用いられている
 例もいくつか発見しています。
 たとえば、あるアーティストのファンサイトのみが登録できる
 単独型ランキングといったようなものがあります。


 複合型では、そのセグメントによるカテゴリアが形成されています。
 たとえば、音楽複合ランキングとすれば、ロック、ヒップホップ、テクノ…
 といった大ジャンルの中に小ジャンルがあるといいたものです。


 そして、総合型では、実質なんでもありですが
 面白いのは、FOMA向け、WIN向け、Vodafone向けなど
 キャリアを指定したものなどがあり検索窓を備えていれば
 実際使用するには、検索エンジンポータルサイトよりも
 総合型ランキングのほうが便利だという場合もあります。


 個人で運営しているランキングでは
 ランキング管理者や、そのカテゴリに属することで
 繋がりをもつことができます。
 これは、サイトをクラスタリング構成におくこととなり
 例えるなら玄関をもつようなものかもしれません。


 機能的なつながりより、同じものと同化したり
 心のつながりといった面でランキングが活用されているのではないかと思います。


 とはいえ、隆盛をふるっている着うた・着メロ系サイトでは
 たんにアクセスアップ手段としてのランキング参加が目立ちます。
 もともと、そのためのしくみであるのですが
 いくらなんでもランキング、アクセスアップばかり狙っているところが多く
 中身がないところが多かったりします。
 「フル着あり」と紹介文に書いてあって見てみると…ただのランキング集だったりして。


 それから、サイトを見るのが検索サイトからのノードとしての終着駅というよりも
 さまざまなサイトを回遊するユーザーが多いのではいかとも思います。
 特に携帯であれば、常に肌身はなさず持ちあるいていて
 思い立ったときにパッとサイトをみて、ついでに同ジャンルのサイトもみる
 といった感じでつかうときに、いちいち検索サイトやブックマークを呼び出すより
 ランキングに飛び込んでしまったほうが楽なのかもしれません。


 と、まあ、実際はよくわかりませんけれど。