自主制作アニメ上映会で見て気になっていた
「カリオンの猫」をようやくまた見る機会がありました。
卒業制作の動画作りをふたりでする話なのですが
卒業という終焉間近のなか、今まであたりまえに
続いていた時間、きのうと変わらないきょう、
きょうと変わらない、でも、少し違う明日、
みたいな空気が、なんだかちょっと好きなのです。
あの時からずっとまたみたいと思っていました。
Pocket LOOX にいれて Pocket MVP で再生してみたら
さすがに処理が追いつかなくて紙芝居状態でしたが
いつか、動画についても面倒なエンコードだとか
危険なクロックアップなんかをしなくても
誰でも簡単に見ることができるようになったら……
どんなコミュニケーションができるようになるのでしょう。
どんな想いを感じることができるのでしょう。
電車の中で涙をこらえたり、喫茶店なんかで仲間たちと
映像資料をみたり、アーカイブの中から何を取り出すのでしょう。
そんな未来を見てみたいのです。
家族間のビデオレターだとかビデオチャットなんかも
インターネットやブロードバンドで実現できるようになってきています。
携帯電話や PDA などモバイル機器での定額性や通信速度が向上した
ユビキタス社会が到来した時、
人同士の距離はもっと近くなるかもしれません。
イノベーターやオピニオンは積極的にそれらのインフラやツールを
活用していって、意思疎通をより速く、より長く、より多く深めていくことができるようになるでしょう。
先進的なものへの興味が消極的だったり受動態だったりする
フォロワーやマジョリティにもどんどんその楽しさが伝われば
人類はかつてない平穏な社会を手に入れる事ができるのかもしれません。
まあ、まだまだ開けなければいけない扉や、乗り越えて行かなければならない壁があるでしょうし
たやすく楽園がつくれるわけではありません。
さて、個人で自主制作アニメが作れるようになった────
それは本当にすごいことだと思います。
そんなこと以前は考えられることじゃなかったと思います。
(DoGA の CG アニメコンテストが今年で 16 年目なので
 やっている人はやっていたわけですが)
しかも、自主制作アニメを作っている方々が
どんどん増えていっていることが、また凄い。
クリエイターとモバイルムービー、
ふたつの新しい遊びを結びつけてみたら
きっと楽しいことができるのではないかと思うのですよね。
個人と企業との垣根がなくなっていったら
どんなに面白いことができるようになることでしょう。
プロダクト自体の面白さばかりでなく、
それを作った人やチームにも目を向けて
文化的な交流や貢献ができるような社会になれば
メガスター大平貴之さんのような例が
もっと増えていくかもしれません。
他者と自分とを隔てることをやめて
もっとみんなで楽しめばいいのに、と思います。
ボーダーレスな世の中に、もっとしていけないでしょうか。
無料通話ができるようになったり、Blog が登場したり
インターネットの登場により、そのアプリケーション利用と活用で
不可能が可能になっていったり、デジカメや携帯電話などの発達だとか
コミュニケーションのありかたがめまぐるしく変化していく
この時代に生まれたのは、なんだかすごく面白いことに思えてきます。
もしかしたら、生きているうちに国境なんかなくなってしまうのかもしれません。
いろんな人の話しをきいてみたい、話しがしたい。
見たことのない世界をみてみたい。
テクノロジーが幸せをつれてくる。
いつか出会う、あなたのために。