メガスターを、またまた見にいってきました。
これで同じ内容のものを 3 度見にいったということになります。
今回はメガスターにIIトラブルがあったようで
大平貴之さんがかけつけてメンテナンスをしていました。


午前中の「メガスター誕生物語」の投影の時に
演出がかわっていて、緯度・経度線や月の満ち欠け
そして肝心の導入部分、解説員によるしし座紹介や
大平さんが子供のころしし座の星座絵を見て
泣いてしまったということなどが
カットされていました。
前座なしにいきなり「メガスター誕生物語」だったので
どうしてだろうと、終了後解説員の方にお話をうかがってみたところ
操作自体は解説員の方の好みで変更できるようで
その方は地味なものを好むため、そうなったということでした。
それにしては、あまりにも大胆なカットで
説明をきいても、まだ僕の中には疑問がのこりました。


メガスター"星の詩"『遠くを見たい』」を見るために
ふたたび川崎市青少年科学館プラネタリウムの中へはいり
廊下で資料の入手をしていたところ
入り口から背の高い男性が入ってくるのが目に入りました。
「あ、大平さんだ」
僕はそう思うと「もしかして、またトラブルがあって
駆けつけてくれたのか」と思い、すぐに後を追うようにして
ドームへ歩みを速めました。
ドームの中へはいると案の定、大平さんがメガスター
メンテナンスを、駆けつけると同時に開始していました。
ユニットのパネルを開いて、中をいじっています。
時々、説明員の方に「回してもらえますか」と
メガスタをコントロールしてもらっても、
回転しなかったり、回転しても止まらなかったりしていました。
しばらくの時間がたち、どうにかメンテナンスが終了すると
すぐにドームの外へ出ていかれました。
いよいよプログラムがスタートしてみると
どうにか順調に上映がおこなわれ、僕も胸をなでおろしました。
ただオーロラの演出はカットされていました。


メガスター誕生物語」と「メガスター"星の詩"『遠くをみたい』」を
3 度見てきましたが、何度みてもメガスターの星空には魂をゆさぶられます。
4 月からは一般上映、こども向け上映をともにメガスターで投影するということで
また川崎市青少年科学館へ行きたいと思っています。
僕がこれまで見てきたメガスターの番組は
メガスターの 410 万個の星という能力を悪く言えば見せつける
というものとなってしまっていて
リアルさよりもエンターテイメントを楽しみたい人には
価値が見出しにくい感じはしていました。
僕にとっては、メガスターの星空さえ見れれば
音楽も演出もいらないくらいですが
一般の方としてはそうではなく、普通のプラネタリウムのように
星についての解説などを、望んでいるのではないかと思います。
フィーリング系のプログラムは、僕はメガスターの最大の魅せかただと思っています。
僕が夜景鑑賞を趣味として、ゆったりとした時間をもつという楽しみ方を普段からしているからなのかもしれません。
まだ見ていないので 4 月からのプログラムがどのようなものかはわかりませんが
GM-II の変わりにメガスターを導入して、宇宙について解説員の方のデモンストレーションによって進行する番組として公開するとすれば、それが一般の方にどれだけ受けいられるのか気になります。
たしかにメガスターIIフェニックスの 410 万個の星を投影するスペックの高さは素晴らしいということは言うまでもありませんが
演出については、さまざまな小さな投影機のかたまりである従来型の GM-II のような装置のほうが柔軟なものとなっています。
これまでのものはメガスターの基本性能重視でしたが
これからはメガスターの応用的な使い方が重要になってくると思います。
内部に機能をくみこめないのであれば、補助投影機をオプションで用意する方法もあると思います。
できるだけ多くの人にメガスターIIの写し出す星空の美しさ自体に価値を見出してほしいですが、一般層は静的なものよりも動的なものを好む傾向があると思います。
今回の「メガスター"星の詩"『遠くをみたい』」ではスライドを使用したものとなっていました。
できるかぎり多くの人にメガスターIIの世界一美しい星空を見せてあげたいです。
ただ、それにはストーリーがいるし、演出が必要だと思います。
4 月からの上映「メガスターで探る銀河の姿」に期待しています。