優しさに戸惑う

 優しくされることになれていない。
 牙をむかれることのほうが多かったから。
 優しくされることに、罪悪感を覚える。
 人に優しくしてもらえるような人間じゃない。
 私は誰にも優しくなんかできないのだから。
 きっときょうも、どこかあなたの気持ちを裏切ってしまっている。
 それなのに、ありがとうだなんて言葉……
 その言葉を言わなければいけないのは、私のほうだ。
 あなたが差し向けてくれた手のひらの中にあるものを
 奪うように懐へしまいこみ、その場から逃げ出す。
 地面にはまだ溶けきっていない、なごり雪
 いっそ身体ごと夜に溶けきってしまえ。
 行く当てのない心は、闇に彷徨う。
 今夜も私の心に雪を降らせながら。 




 コンビニに行くのも楽じゃないですね。
 メガネッ娘、店員さん萌え。