誰かがみつけたもの
聖跡桜ケ丘を探索していたところ、偶然にもゆうひの丘へたどり着きました。
川崎街道を聖蹟桜ヶ丘から南多摩へ向かう途中に
右手の山に変に切り出された場所があったので気になっていた場所でした。
通るたびに、きっとあの場所からだったら見晴らしも良いのだろうと思っていました。
場所からして、どの道を行けばたどり着くかを予想しながら坂道を登っていくと、突然にして綺麗な丘の姿やベンチがみえました。
丘まで行ってみると、思っていた異常に見晴らしがよく、左手には聖蹟桜ヶ丘の街、その奥には山々がみえ、右手には府中方面、奥には田無タワーがあるのも見る事ができました。
中央には立川方面や、多摩川と府中四谷橋の美しい掛け橋がみえて、壮観でした。
掲示板があったので、見てみるとこの場所は都立桜ヶ丘公園の飛び地にあたる場所だとわかりました。
丘の一番高いところまで行くと、石碑に「ゆうひの丘」と書かれていました。
それを見て、ここが夜景スポットのひとつであることが思い出されました。
すでにこの場所は夜景好きの間では知れ渡って紹介されているところで、それもそのはず、この目の前に広がる光景をまのあたりいすれば、どれだけ素晴らしいものであるとか、人に勧めたくなる気持もよくかわります。
最初にたどり着いた時には自分でみつけた自分だけの場所だというような気持ちでしたが、じつは誰かによって導かれた場所だったのかもしれません。
今になって感じるのは、私がこの地にたどり着くことは、すでにもう決まられていたことなのかもしれない、ということです。
ただ、紹介されていたとはいえ、ここまでたどり着くための詳細は地図での点として知っていた程度で、事前にくわしく行き方を調べていたのではありません。
偶然のようでいて、こんなにも必然的なことがあるものかと思うと、とたんにおかしくなり、すこし笑ってしまいました。