移送先からの回収

 先月、駅前に駐輪しておいた EASY RIDER が
 移送されてしまいました。
 きょうは時間をみつけて移送先まで
 CABIA に乗って EASY RIDER を迎えにいきました。
 無料駐輪所が駅付近にあるにもかかわらず
 駐輪禁止区域に止めてしまったので
 放置車としてご迷惑をかけてしまっていたことになります。
 仕事にでて、某所によって、某さんを泊めることになって
 地元の駅まで戻ってみると、朝止めておいた場所に姿はなく
 付近を調べてみても、いっこうにみつかりませんでした。
 通常であれば、まず警告状がさげられ、翌日に移送されるはずが
 その時にはクリーンキャンペーンということで
 即日撤去となっていたようです。
 移送先に行ってみると、これまで撤去されてきた自転車が整列され
 外からみると普通の駐輪所のようにみえました。
 係員の方は女性が 2 名いらして親切に対応していただきました。


 「良い自転車があるから気になっていたんですよ。
  こちらはマウンテンバイクになるのかしら ?」
 「ありがとうございます。
  そう思いになられますよね、これはマウンテンバイクと
  ロードバイクを組み合わせたクロスバイクというものなんですよ」
 「そういうものもあるんですね、スポーツ用なのかしら」
 「スポーツ車ですね、時速 40 km はでてしまいますので……」
 「それじゃ、お気をつけて。ご苦労様でした」
 「ご迷惑をおかけしました」


 自宅までは、CABIA に乗って、EASY RIDER のハンドルをつかみ
 平走状態で持ち帰ることになりました。
 家の中で保管していた EASY RIDER が、数週間の間ずっと雨ざらしにあっていて
 ところどころにサビができていました。
 特に先月や今月はじめは雨が多かったので、
 EASY RIDER にかわいそうな思いをさせてしまいました。

 
 「いままでごめん、遅くなってごめん」


 そっとサドルに手を置くと、気持ちが言葉になって出てきました。


 「帰ろう」


 CABIA で EASY RIDER を運ぶのは、これが 2 回目です。
 前回は 3 月も終わりのころ、EASY RIDER を購入した時に
 自転車屋から自宅へ持っていった時のことでした。
 あの頃春だった季節は夏をすぎて、秋となっています。
 平走していると、まるではじめて出会った頃のような気持ちがしました。


 「いろんなところへ行ったね、全部覚えてるよ。
  奥多摩江ノ島、水戸……
  また一緒に走ろう」


 この夏、僕達はたくさんの冒険を共にしてきました。
 一緒に仕事に出かけたこともあれば、
 川崎市青少年科学館日本科学未来館水戸芸術館まで
 メガスターを見にいったこともありました。
 奥多摩では高速コーナーを曲がりきれず怪我をしたり……
 EASY RIDER は翼でした。  


 また僕は電車生活に戻り、最近は自転車に乗るといっても
 自宅から駅前の駐輪場であるとか、市内のお店を巡るくらいです。
 あまり EASY RIDER で遠くまで行く機会はこれからは少なくなると思います。
 一緒に走った道のり、ふたりが生きた道、導かれるようにして駆けぬけた軌跡。
 僕は忘れない。
 忘れないから。


 さて、メンテナンスやサビ落しは、ひとまず明日からにして
 今からちょっと EASY RIDER と市内をナイトランしてきます。
 



 放置自転車は駅前環境的によろしくなく
 交通のさまたげとなってしまいます。
 駐輪場を利用しましょう>僕。