水戸芸術館ギャラリーを巡る
まずはインフォメーションにてチケットを購入、800 円でした。
ギャラリーへの大きな荷物の持ち込みはおこなえないということだったので
クロークにディパックをあずけます。
そして、ギャリー受付を通過、入り口でパンフレットをいただきました。
まずは永井英男さんによる作品、
コミカルなキャラクターによるポーズ、壁と壁を支える姿をいろいろな角度から楽しみました。
次に小出ナオキさんによる作品
特徴のある独特の雰囲気をもったキャラクターの立体物と写真が展示されていました。
アンデットファミリーということは……じつはゾンビだったんですね。
お次は徐冰(Xu Bing シュー・ビン)さんによる作品
部屋にはいってみると、習字のようなものが壁一面にはられていて、
机には和紙のようなものや、墨じゅのようなものが置かれていて
先にはいっていて方々が、それで何かを書いていました。
どうやらアルファベットと漢字を組み合わせる事で、自分で文字を作り、書くことを味わうという参加型の作品だったようです。
非常に面白い試みだと思いました。
さらに奥へ進むと。鈴木康広さんによる作品<まばたきの葉>(2003)というのがありました。
部屋の中央にタワーがあって、隅にはベンチ、そして床一面に葉っぱ型の紙が
たくさん落ちていました。
見るとそれには、目が描かれていて、表は開いた状態、裏は閉じた状態のものでした。
タワーにはポストのような開口部があり、葉っぱを入れると上から噴き出し、ひらひらと落ちてきます。
まるで、まばたきをしているかのような、ちょっとシュールさを感じる作品でした。
子供たちが葉っぱをポストにいれたり、落ちてくる葉っぱを手でつかまえたり、
葉っぱにうもれて楽しんでいたりしていて、
なんでも遊びにできてしまうのをうらやましげに、ベンチに座って情景を眺めました。
きっと、その場にいる人たちまでも作品の一部と化していたのでしょう、そして僕も。
それから、岩井俊雄さんいよる作品
タッチパネルのキオスク端末の画面にカラフルなボール状のものがあり
指で画面を触ったり、なぞったりすることで、新しいボールの輪をつくったり
規則的な回転を歪めてみることができました。
そのたびに音が変化して、とても面白かったです。
次は山崎美弥子さんによる作品
雑然と本や雑貨が壁際に散らかされていて、窓際にはボートがありました。
いわゆる生活観を出したオシャレなヨゴシ的な作品なのかと思いましたが
じつはメッセージをボトルにいれて、ハワイの海に流すという
ボトルメールを彷彿とさせる展示だったようです。
さらに奥へ進むと、今度は名和昌平さんによる作品群
がありました。
プリズムの中に靴や飛行機、バンビといった物体が隠れていて
見る角度によって、何も見えないのに、角度をかえると中の物体がわかるという
プリズムの特性を利用した面白い展示でした。
中の物体はステルス型の飛行機だとか、カメレオン、シマウマ、バンビなど隠れたり変化したりするものがあって、妙に的を得ていたものだったり、靴やフランスパンといったものもありました。
そして、大平貴之さんの作品<メガスターIIによるインスタレーション>(2004)です。
この作品に付いてはくわしく言及したいため、別途記事を用意しましたので、ここでは割愛させていただきます。
いろんな感性による芸術の世界、それは大変素晴らしいもので
不思議な魅力をもっていました。
今回のイベント「CAFE in Mito 2004」では水戸芸術館内にとどまらず
水戸中心市街地のところどころで作品展示が行われているというもので
水戸という街の芸術に対する関心の高さがうかがい知れました。
観客も多く、カップルや家族づれなど、さまざまな層の方たちが
それぞれに芸術を見て、聞いて、触れて、楽しんでいたのは興味深かったです。
水戸は歴史と梅、そして芸術の街でした。
なんだか水戸が好きになりました。
とても素敵なところです。
今回のイベントは 10 月 3 日までのものとなっていますので
ご都合のつく方は、ぜひ一度水戸芸術館を訪れてみてはいかがでしょうか。
強く推奨します。