世界には自由や希望、そして夢があふれていて
 それらは愛につつまれている。
 僕だけが、それから取り残されているようなんだ。


 芸術はすばらしいもの、そして残って行くものだという。
 僕は残らない、誰の心にも。


 もう、何もかもがばからしい。
 まるでおかしな悲劇だ。
 そしてかなしい喜劇なのかもしれない。


 だけど自殺はもっとも僕の嫌いな行為だ。
 別に生きるのがつらいわけじゃない。
 ただ、とてもなく夜が寂しくて虚無感があるだけだ。
 僕には何もない。
 どこまで行ってもたどり付けない。
 いつまでたっても追いつけない。
 あの人のようには、僕はなれない。


 僕は……


 桃井はるこさんの「乙女の魔法はポンデケワ」を聴きながら考える事じゃないですね。