自転車のディレーラーがおかしくなってしまいました。
 これまで 10 回ほど自転車を倒してしまったことがありますが、その最後にディレーラーがやられてしまったようなのです。
 下り坂を 60 km/h で滑走したり、高速走行時にクランクを踏み込んだまま多段階ギアチェンジとか、メンテナンスもせずに往復 80 km 走り回ったり、ビデオを片手にトリッキーな走りの様子やら景色を撮ったりしていたり、短い間にも酷使してきたので、すでに購入後 1 ヶ月以内とは思えないオンボロぶり、すなわちガラクタライクな様相を呈しています。
 自転車の説明書に購入後 2 ヶ月目にメンテナンスをしてもらうように書かれていたので、修理のついでにお願いしたほうがいいのかもしれません。
 それにしても、故障したのがナイトランの最中だったので、なかなか冷や汗ものでした。
 終電が過ぎ去った時間に、聖蹟桜ヶ丘いろは坂を登ったり降りたりなど、坂の多い地形なのでアップダウンを楽しんでいました。
 携帯ラジオを胸ポケットに入れながら、「サマーズの逆にあれだろ」を聞いて、サマーズのネタっていうのは僕にあわず、つまらないと思っていたところ、グリップシフトを回転させるとクランクにずっしりと重みがかかって、チェーンがはずれてしまいました。
 低速走行時だったので、転倒することなくすみましたが、チェーンを戻そうといじっても、クランクを回すとディレーラーがおかしくなっていて、シフトどおりのギアにあわず、金属部分にチェーンがすれてしまっていて傷がついていました。
 なんとかチェーンをはめてちょっと走ってみると、やはり摩擦音がします。
 試しにシフトチェンジをしようとグリップを回してローギアにしようとしても 1 段目にははいらず、またチェーンがとれてしまいました。
 その場にたちつくしていたまま帰らないわけにもいかず、故障した状態で走りましたが、金属音を耳にするたび自転車に申し訳ない気がして、せめて痛みを軽減したいと思って 10 km/h 程度の速度でノロノロと帰路につきました。



 僕が購入した自転車はサイモトの CABIA というシティーサイクルです。
 27 インチタイプで一回転あたりの距離が長く、シマノ製の外装 6 段ギアを装備というものです。
 同クラスのものは、ギアなしのもので 8,000 〜 10,000 円、3 段ギアのもので 10,000 〜 14,000 円というくらいの値段帯ですが、CABIA は 6 段ギアで 12,800 円というコストパフォーマンスの良いものでした。
 安かろう悪かろうという言葉があるようなので、乗れればいいやくらいのもので購入してみました。
 ところが、6 段変速は加速性に優れていて、停車時からでも瞬時に 25 km/h 走行ができたり、直進安定性があり、重心が左右されにくく、登り坂もすいすい登れて、車道であれば 35 km / h 走行が可能、平地での最高速度は 40 km / h を叩き出せる、普通のママチャリそのものですが、なんといっても 6 段ギアは使いやすいです。
 試しに折りたたみ自転車に乗ってみたり、内装 3 段式のミニサイクルに乗ってみたり、ギアのないミニサイクルに乗ってみたり、違いを比べたりしてみましたが、乗り心地は言うほどかわらないのかもしれませんが、往復 60 km 走るなら CABIA だろうと思います。
 まあ、ロードレーサーやリカベントなどのスポーツ車や長距離用のものと比べたら、ただのママチャリなのですが……
 同クラスの中でも、なかなかのポテンシャルを持った自転車なのかもしれません。
 なにしろ同等製品が安いもので 14,800 円、高いものでは 24,800 円するようです。
 他のお店には、それほど変わらない値段でオートライト搭載のタイプがあったようで、それだったらもっと良かったのですが、どうせヘッドライトは別につけるのでダイナモのでも気にしないことにします。


 とにかく早く修理して、また走りに行きたいです。
 多摩川の土手沿いの道とか、若洲のサイクリングコースとか……
 それに、1 週間もすれば桜が咲くので、名所巡りとかしたいです。
 これからは、ギアチェンジ時にはクランクを回転させないようにして、一段ずつ変えて大切に乗っていきたいです。
 多少の無茶な走りも無理な走りもするけれど、どこまでも君とずっと一緒に走っていきたいから。